三体Ⅱ 黒暗森林(上)
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大部分の人間の恋愛対象も、想像の中に存在しているだけです。彼らが愛しているのは現実の彼・彼女ではなく、想像の中の彼・彼女に過ぎません。現実の彼・彼女は、彼らが夢の恋人をつくりだすために利用した鋳型でしかない。遅かれ早かれ、夢の恋人と鋳型の違いに気づかされます。もしもこの違いに適応できれば、ふたりはともに歩むことになるでしょうし、適応できなければ別れる。 想像の女性を愛したルオジーに対して精神科医が言った言葉
空想で理想の女性を作るくだりがすごく好き
二人で旅するシーンが好き
その一瞬で、羅輯は面壁者という地位の本質を悟った。セイが言ったとおり、この使命を委ねる前に、それを担う者に意見を求めることなどありえない。そして、面壁者の使命と地位は、いったん与えられたら、拒絶することも放棄することもできない。 どんなにもがこうと、すべては対面壁者スマイルに迎えられ、面壁計画の一環と解釈されてしまう──これが面壁者の仕事じゃないと、どうしてわかる?
一度面壁者に任命されたら、面壁者の地位を放棄することはできない。
「放棄する」という宣言自体、面壁者の計画であると捉えられる。
史強はルオジーに仕事をさせるために荘顔を探して連れてきたってこと?
二人が幸せな家庭を築いたときに、ある意味「人質」として荘顔と子供を連れて行くために?
「夢の恋人を探してやる代わりに仕事をしろ」じゃなく、まず夢の恋人を与えて、本物の愛を育んだ後に「彼女のために仕事をしろ」っていう発想がえぐい
「宇宙社会学の公理その一、生存は文明の第一欲求である。その二、文明はたえず成長し拡張するが、宇宙における物質の総量はつねに一定である」
このふたつの公理から宇宙社会学の基本的な青写真を描くためには、あとふたつ、重要な概念がある。猜疑連鎖と、技術爆発
ルオジーは地球から50光年離れた生命の存在しない惑星に一つのメッセージを送信した
ルオジーはこれを「呪文」と言った
計画の実現可能性を示すためのテスト
三体世界を標的にした場合、地球と近すぎて呪文の効果が地球にまで及ぶかもしれない public.icon